中山マコトです。

 

16年かけて、やっとここまで来ました。

デビュー作はまったく売れませんでした。

 

確か5500部の初版で1000冊くらいしか売れなかったはずです。

 

ですが、ちょっと切り口の変わったマーケティングの本だったので、広告・マーケ関係の人に多く読まれたみたいです。

その後、いろんな場所で講演やセミナー、研修をやらせて頂いたとき、「あの本持ってます!」と言う方に沢山会いました。

 

そんな中、デビュー作を読んでくれた出版社の方も多かったです。

いくつかの出版社から、「こんな感じの本を当社でも書いてくれないか?」と言うオファーを頂きました。

 

ですが右も左も分からない僕は、

「どうして同じ本を何度も書かないといけないのか?」

とすべて断りました。

今となっては何ともったいない事か?と身の毛がよだちます。

無知と言うのは本当に恐ろしい。

 

で、そのいくつかあったオファーをくれた人の中に、

C出版のMさんと言う女性編集者がいました。

彼女も最初は「当社もこのような本が欲しいので書いてくれ」

と言う依頼でした。

 

僕はお断りしました。

が、彼女は、

「中山さんとどうしても仕事がしたい。別の切り口を考えるので、

少し時間が欲しい」

と言いました。

 

「あれ?この人は今までの人と違うな!」と直感したんです。

 

で、かれこれ一週間後、彼女の会社で会いました。

僕も僕なりに、「こんなのどうだろう?」と考えて行きました。

 

で、彼女の口から出た提案が、

僕が考えていたのとほぼ同じ企画だったんです。

 

彼女は言いました。

「中山さんのデビュー作の5章がとにかくユニークで、

中山さんらしく、ノウハウもたっぷり。

この章を膨らませて、具体例を沢山入れて、

シロートさんでも売れるキャッチコピーが書ける本を創りたいのだ・・・」と。

 

僕は一も二も無くオーケーしました。

素晴らしい本が出来ると直感しました。

 

そうして生まれたのが、バカ売れキャッチコピーが面白いほど書ける本です。

お陰様でこの本は10万部に迫るヒットになり、

僕の名前も一気に売れました。

 

すぐにいくつかの出版社から執筆の依頼が来て、

何冊も書くことになりました。

仕事の環境もいっぺんに変わり、まさに人生が変わったんです。

 

マーケティングやコピーの専門家として、その周辺の本を書いていた僕に、

再び転機が訪れました。

それは、日本経済出版社のHさんとの出会いでした。

東日本大震災の翌年、2012年のことです。

 

Hさんは、僕がどうしても書きたかった

「フリーランスの本の企画」

に興味を持ってくれ、一気に企画を通してくれました。

そうして生まれたのが、

「フリーで働くと決めたら読む本」です。

 

この本も6万部を超えるベストセラーになり、

ノマドブームとの相乗効果でフリーランス本の市場を牽引しました。

フリーランスを応援する本もその後、いくつも書き、売れた本もあります。

 

それからまた数年。

次の柱が欲しいな!と思っていた矢先、

日本実業出版のN編集長と再会しました。

デビュー3年目に彼とは一度仕事をしています。

が、その本はあまり売れず、若干疎遠になっていた頃でした。

 

Nさんからは副業の本を書けないか?と言う依頼でした。

もちろん僕は即、承諾しました。

 

独立起業以降の僕の人生は、常に副業を見つけ、

それを柱に育てていくことの繰り返しでした。

そもそも出版だって副業でしたし、講演とか研修も副業です。

僕の本業はあくまでもマーケティングであり広告屋さんです。

 

ですから、それ以外の仕事はすべて副業と言っても良い。

その紆余曲折、苦闘の歴史を原稿にぶつけてみようと思いました。

この本も、おかげさまでヒットしました。

今も、書店では目にするロングセラーにもなっています。

 

以降、何冊かの出版を経て、やっと50冊めに届いたのが、

「50代から自分を生かす 頭のいい副業術 (青春新書インテリジェンス)」

です。

 

デビュー以来、ほぼ一年に4冊ほどを書いてきました。

もちろん売れなかった本も沢山あります。

もっともっと売れるはずだと思った本が撃沈する姿を目の当たりにして、

正直、目の前が真っ暗になったこともあります。

あまり期待していなかった本が、思わぬ売れ行きを見せ、

逆に驚き、嬉しい悲鳴を上げたこともあります。

まさに一喜一憂の日々、ジェットコースターです。

 

そうしてやっとたどり着いた50冊目の本。

僕はなんとしてでも成功させたい。

 

僕にとって、コピー本、起業本に次ぐ、第三の波を起こしたい。

 

別に大ベストセラーにはならなくても良い。

でも、この本を、僕の経験とノウハウを待っている人がいるなら、

その人に確実に届く、そんな動きをして行きたい。

そう思っています。

 

副業のやり方を知らないだけで、大きな才能を埋もれさせている人。

背中を押してくれる人がいないだけで、能力はあるのに前に進めない人。

ちょっとした勇気が持てないだけの人。

 

みんな勿体ない。

僕はそんな人達に、

■やり方

■勇気

■決断

を与えてあげたい。

 

後悔しない人生の伴走者になりたい。

心からそう願っています。

 

僕は恵まれています。

本当に幸せです。

この程度の人生でも、

「自分の持てるチカラを発揮できる場」

を与えてもらったからです。

が、そうでない人も沢山います。

 

今、世間は、世界は、新型コロナウイルスで大変な状態です。

今まで以上に未来は不安で不透明です。

 

自信を無くし、色んな事を、生きる事さえ諦める人が出てくるかもしれない。

 

だからこそ、そんな時期だからこそ、

僕はこの本で、この本の一筋の明かりで、前を照らしたい。

本気でそう思っています。